ならし(足固め)

十月三日 この日は祭礼の前日で「ならし」または「足固め」と言い、朝より各組毎に諸道具の最終組立てや、祭当日への最終準備を行う。
この夜は、各組とも地下《じげ》(自組の地区)内で本番さながらに四つ太鼓・仮屋台の「地下廻り」が行われ、獅子舞や奴踊りも総仕上げとも言える披露が行われる。
装束こそ普段着のままであるが、その熱気とパワーはもはや祭礼当日さながらであり、深夜まで笛・太鼓の音が街中に響き、御坊祭の開始と言っても差し支えないほどである。言い換えれば「ならし」とは「地下の祭」とでもいうものである。

御坊町の「ならし」風景