本 祭

10月5日

渡 御

 午前8時頃より各氏子組の「氏子総代」「行事」が集まり、小竹八幡宮にて神前式が執り行われる。神前式終了後、御神体を神輿に移し渡御が始まる。
 幣を先頭に太鼓・榊・諸道具を持った氏子総代・各組「傘鉾」に続き、御輿副(みこしぞえ)である「上組」の幟・屋台と猿田彦命に先導された神輿が進み、その後、神馬・宮司・神官・巫女に続き宮本の「中組」より順次各組の幟・屋台がお供する。渡御の行列は西川大橋(枠橋)を渡り、浜の瀬の大浜にて潮かけ後、お旅所にて休憩の神事をし、大川橋を渡り町内を一巡して昼前に神社に到着する。
 到着後、拝殿に神輿を据え渡御の神事を行い、午後一時ごろから各奉納が始まる。

神輿の潮かけ(平成15年) 渡御の道中(平成15年) 渡御の神事(平成10年)
大浜での幟 御坊町(平成15年) 神輿を先導する上組屋台(平成15年)
 御坊町「けほん踊り」奉納・下組「雀踊り」奉納・上組「子供奴踊り」に続いて三時頃よりいよいよ各組の宮入が始まる。

宮入とは言うものの本来はお旅所に於いて祭式をつとめるのが正式であり、現在は神社拝殿がお旅所の代わりであり事実上宮入の形となっている。

宮 入

東薗組 幟(平成5年)
浜の瀬組 四つ太鼓のサイテクリョウ
(平成7年)
中組 屋台境内退出(平成8年)
宮入は宮本組の「中組」より始まり・浜の瀬組・下組・紀小竹組・御坊町・名屋組・東薗組・春日組と続き最後に御輿副の「上組」の順で宮入を行なう。
神社までの道中は幟・屋台・四つ太鼓の順で宵宮とは異なる。しかし、昔からの道中順序は宵宮が正式である。
この日は四つ太鼓は境内に入らず、幟・屋台だけが境内に進み諸芸を奉納する。このため神社前芝に四つ太鼓が先に入れば屋台の境内進入が妨げられ、屋台と四つ太鼓の道中順が振り替えられた。
宮入は各組1時間の制限があるが、幟・屋台の境内退出を妨げようとする。若衆の四つ太鼓との攻防により、しばしば時間が延び、最終の上組の宮入が終了するのは深夜となる。
屋台が境内から出ると四つ太鼓の囃子が『来年の来年の名残名残惜しやな』に変わり、それまでは荒々しく思えた四つ太鼓が、祭りの終了を控えて哀愁を帯びた雰囲気となり見物の人々の胸を打つ。
  
見物人で埋め尽くされた神社前芝 東薗組(平成12年)


 



   

還 御
神輿のお戻り(平成12年
上組の奉納が終わると「かがり火」の中、神輿を拝殿から境内に出し還御(お戻り)の形をとり再び拝殿に戻し、境内すべての明かりを消し、闇の中、神輿から御霊(みたま)を神殿に戻し小竹八幡宮放生会が終了する。