四つ太鼓
四つ太鼓の囃子(掛け声)
四つ太鼓は余興道具として存在しあくまで祭りの主役は屋台であるが、その迫力と豪快さから現在では無くてはならない物であり、今日の御坊祭りの発展は四つ太鼓なしでは無かったと思われる。しかし仕来たりや決まりを守らず無謀な行為を繰り返せば祭りの衰退を招きかねない。
四つ太鼓の由来は定かではないが、西日本(特に瀬戸内沿岸)に四つ太鼓と良く似たいわゆる太鼓台が数多く存在し、呼び名も同じ四つ太鼓から布団太鼓・ちょうさ・太鼓台・等色々あるが、中でも愛媛南部に御坊の四つ太鼓と良く似た太鼓台があり、今後調査したいと思っている。
いずれの地も江戸時代より海運業の盛んな地で、おおむね西暦1800年頃に広まったと言われる。当地でもその頃、日高廻船が栄えており、おそらく廻船乗組員達により伝えられたと思われる、最も古くから四つ太鼓があるのが、中組・御坊町・濱の瀬組の三組であるがいずれの組も廻船業に携る人が多く、人口や商工も盛んで比較的裕福な地域であった事からも推測できる。江戸後期には既に存在し、凡そ200年位の歴史が在ると思われる。
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御坊町 | 濱之瀬組 | 名屋組 | |
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東薗組 | 御坊町 | 四つ太鼓骨組(中組) |